パ リ
【2009.5】22.プレミアム・エコノミー 23.プチホテル 24.観光1 25.観光2 26.中世美術館 27.ルーブル美術館 28.ロダン美術館 29.オランジュリー美術館 30.オルセー美術館 31.ジヴェルニー 32.モン・サン・ミシェル 33.レストラン
ロダン美術館 ・・・ 美術館の建物は元ビロン邸で賃貸住宅になり、ロダンは1階のいくつかの部屋を借りて住んでいました。
建物本館とドーム教会の屋根 | 庭園と池 | ウゴリーノ |
よく知られているように 「考える人」 は 「地獄の門」 の一部を拡大したもので、モデルはダンテ。地獄で苦しむ人々を眺めています。ダンテの 「神曲・地獄編」 に登場するウゴリーノは、子供・孫と共に捕らえられ牢屋で餓死させられた際、彼等の希望とはいえ先に死んだ子供と孫を食べたので地獄に落ちました。「地獄の門」 の○印に上の写真のミニチュアが有ります。(亡骸をDNA鑑定などして調べた結果、ハンニバルの事実はなかったようです)
地獄の門 | 接吻(大理石)、奥に石膏の像があります |
「地獄の門」 にはおよそ200体もの人物がいるそうですよ! また 「神曲・地獄編」 にはパオロとフランチェスカの話もあり、その像が 「地獄の門」 の○印の部分にあります。夫の弟と不倫をしたために二人共殺され、永遠に地獄を彷徨わなければなりません。左が 「フギットアモール」 で右が 「接吻」、両方ともパオロとフランチェスカを題材としています。「フギットアモール」 は不倫の罰として、男と女が背中合わせにくっつけられお互いの顔を見ることができません。
裸のバルザック(習作) | 寝巻姿のバルザック(習作) | バルザック完成品 |
いくつもの習作を経て完成したバルザック像は、発注者の文芸協会が受け取りを拒否したそうですよ。(笑)
アトリエのロダン | カレーの市民(ブロンズ) |
フランスとイギリスが百年戦争をしていた時、フランスの大西洋岸にあるカレーはイギリス軍に包囲されて餓死者も出る状態でした。イギリス軍はカレーの町の責任者6人が首に縄をつけて町の鍵を持って出頭するならば、他の民は許してやると言いました。それが 「カレーの市民」 の像です。右端のジャン・ダールは城門の鍵を持ち毅然として見えますが、他の5人は恐れおののき苦悩の様子です。ロダンはこの像を目の高さに置くよう希望しましたが、日本の国立西洋美術館のは高い台座の上にあります。またアメリカのスタンフォード大学のように、6人ひとかたまりではなく、バラバラに配置されている場合もあります。結局彼らは処刑は免れたそうです。
カレーの市民(石膏) | 左の像では3つの鍵! | 花飾りをつけた帽子の少女 | HANAKO(花子) |
「カレーの市民」 には二つの鍵があります。一つは城門の鍵、もう一つは町の金庫の鍵ですが、石膏で作られた方(習作?)には三つあるのですが。。。?
パリ
【2009.5】 22.プレミアム・エコノミー 23.プチホテル 24.観光1 25.観光2 26.中世美術館 27.ルーブル美術館 28.ロダン美術館 29.オランジュリー美術館 30.オルセー美術館 31.ジヴェルニー 32.モン・サン・ミシェル 33.レストラン