バレエはパリで
7 ロダン美術館
ロダン美術館の建物は貴族のやかたのような建物です ロダンは賃貸住宅であったビロン邸の 1階のいくつかの部屋を借りてアトリエにしていました 広い庭には噴水があり 噴水の中央にウゴリーノと子供達の像があります
よく知られているように 考える人は地獄の門の一部を拡大したもので モデルはダンテ 地獄で苦しむ人々を眺めています ダンテの しん曲 地獄編に登場するウゴリーノは 子供や孫と共に捕らえられ牢屋で餓死させられた際 彼等の望みとはいえ 先に死んだ子供と孫を食べたので地獄に落ちました でも亡骸をDNA鑑定などして調べた結果 ハンニバルの事実はなかったようです
地獄の門にはおよそ200体もの人物がいるそうですよ! また しん曲 地獄編にあるパオロとフランチェスカの話は 夫の弟と不倫をしたために二人共殺され 永遠に地獄をさまよう話です その像が地獄の門の下の部分に二つあります 一つはフギットアモール 不倫の罰として 男と女が背中合わせにくっつけられ お互いの顔を見ることができません もう一つは 接吻です 両方ともパオロとフランチェスカを題材としています
裸のバルザック像 寝巻き姿のバルザック像など いくつもの習作を経て完成したバルザック像は 発注者の文芸協会が受け取りを拒否したそうですよ(笑
フランスとイギリスが百年戦争をしていた時 フランスの大西洋岸にあるカレーは イギリス軍に包囲されて餓死者も出る状態でした イギリス軍はカレーの町の責任者6人が 首に縄をつけて町の鍵を持って出頭するならば そのほかの民は許してやると言いました それがカレーの市民の像です ジャンダールは城門の鍵を持ち毅然として見えますが ほかの5人は恐れおののき苦悩の様子です ロダンはこの像を目の高さに置くよう希望しましたが 日本の国立西洋美術館のは高い台座の上にあります またアメリカのスタンフォード大学のように 6人ひとかたまりではなく バラバラに配置されている場合もあります 結局彼らは処刑は免れたそうです
カミーユクローデルについて
今回はロダンの弟子であり愛人であった
カミーユクローデルに注目してきました ロダンって人はどうしようもない女たらしで優柔不断 二人の女の間をいったりきたりしたあげくカミーユを捨て ローズと結婚したのはロダン77歳 ローズ73歳で妻の死の16日前でした!
カミーユは美しく才能のある人で 18歳でロダンと知り合い
愛と情熱 青春のを全てを捧げて 捨てられ発狂します 彼女の作 分別盛りは 老婆に連れ去られるロダンに取りすがるカミーユです ところがロダンはカミーユとの破局後 別の女弟子や女性画家 高貴な夫人をも愛人とするのです! こういう女たらしだからこそ 接吻のような繊細な作品を作ることができたとも言えます ロダン美術館にカミーユの作品が展示してある 専用の部屋があって良かったです そうじゃなきゃ浮かばれないわよねぇ…