ロマンティック街道 バスの旅   

6 ダニエルからの叫び   


ネルトリンゲンに泊まった理由の一つは ダニエルからの叫び を聞くためです  聖ゲオルク教会の塔には ダニエルという愛称がついていて 毎晩10時から12時まで 30分毎に 塔の上から番人が叫ぶのが 昔からの伝統です  するとそれを聞くために 広場に集まっていた人達も 同じように叫び返します  ソー クセイ ソー!  ガイドブックに書いてある 読み方とは違いますが 現地のお爺さんが教えてくれた発音です  意味を簡単に言うと 早くお帰り かな?   

私達が塔に登ったのは翌日  いくらタフな私でも 1日に2つの塔に登るのは無理だわさ  
この塔は 全然怖くありませんでしたよ  昨夜の夜警のおじさんが叫んだのは 見晴らし台の下の部屋です  そう言えば塔の下から上がってきたら 入場料を徴収するために 小部屋から出てきたおじさんがいました  エレベーターもないのに 毎日高い所へご出勤 ご苦労様です   
塔の上からの景色の素晴らしさ!  ローテンブルクの時とは違って 高所恐怖症にもならず いつまでもいつまでも 眺めておりました  本当にここに来て良かったです   

昼食は 広場に面して建つ ホテルゾンネで ソーセージとザワークラフト  その後 城壁の上を少し歩いて 荷物を預けていたホテルに戻りました  ひとつ残念だったのは 出発まで時間はたくさんあったのに 月曜だったので博物館などが 殆ど休館日だったことです  時間を持て余し 暑かったので インターネットカフェでビールを飲んで 早々にホテルに戻って ロビーで休んでいました   

午後4時半に ヨーロッパバスはネルトリンゲンを出発  ここで事件発生! 乗客を2人 置いてけぼりにしたのです  
途中から私達が乗って お金を払ったりしてたもんだから 運転手さんが 乗客の数を数えるという手順を忘れてしまったのね  次の停車地までのタクシー代が60ユーロかかったそうです  ガイドブックには 集合に遅れたら置いて行かれますと書いてあることですし 日本の常識が通用しない 外国での個人旅行は 自己責任という言葉を 十分に自覚して 行動しなければならないことを 改めて実感した出来事でした   

ロマンティック街道の道しるべの写真

この項 終わり

 

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