ロサンゼルス
【1988.8】 1.行ったはいいけれど 2.Make my day ! 3.ついにキレた私 4.ロスで家出した私 5.運転手のとまどい
昔はロサンゼルスへの到着は夜だったんです。ロスの町は碁盤の目のように道路が走っていて、電灯がともるとそれはきれいで、ダイヤモンドの輝きのようです。その上を飛行機は高度を下げながらゆっくりと空港へ向かいます。うっとりするほどすばらしい眺めでした。
家族でロサンゼルスへ旅行した時のことです。 でも果たしてあれが旅行と言えるかどうか・・・? 何せ6日間の滞在中、行ったのが ディズニーランド と ユニバーサルスタジオ だけでは、「ちょっとロスに行って参りましたのよ。おホホ…」 なんて言いたくても自慢にも何にもなりゃしない!
そもそもは海外旅行には殆ど興味のない連れ合いが、「友達のいるロサンゼルスなら行ってもいい・・・」 と言い出したのが始まりなのです。お金を出すのは私なのに、「行ってもいい」 とは随分よね!
何度かメールのやりとりをし、「貴女の行きたい所、どこでも連れってってあげます。」 という彼の甘い言葉にだまされて(?)、「ついでに俺の甥っ子、姪っ子を3人一緒に連れてきてよ。」 という訳で総勢7人が彼、KTが一人で住むロサンゼルス郊外の一軒家に転がり込みました
ところが、
「有名な俳優の手形・足型がある Chinese
Theatre に行きたい。」 と言うと、
「あんな所はおのぼりさんの行く所だ。」
「じゃ、バスに乗って行くわ。」
「バスは危険だからダメだ。」 と全てがこの調子。
あげくの果ては通りを越えた所にあるスーパーにだまって出かけただけで心配して大騒ぎ。
「アンタみたいに少しばかり外国を知っている人間が一番危険なことをするんだ!」
と怒られる始末です。
ロサンゼルスに着いて1日目からこんなで、「これじゃホテルに泊まった方が良かったわ。」 と思っても後の祭りなのでした。
ロサンゼルス
【1988.8】 1.行ったはいいけれど 2.Make my day ! 3.ついにキレた私 4.ロスで家出した私 5.運転手のとまどい