ロサンゼルス家族旅行   

5 運転手のとまどい   


翌朝 タクシーの運転手さんが ホテルへ着くと ロビーに日本人の女の子が 3人いました   
はて 乗せるのは一人と聞いていたが と思いながら あなたが トミさんかね?   
するとひとりの女の子が答えました  いえす   

ちょうど 朝の散歩から帰ってきた私は トミと言っているのが聞こえたので はぁい 私よ  荷物を取ってすぐ来るわね と言って部屋へ戻りました   
彼は女の子に聞きました  あの人も一緒かい?  いえす   

そうとは知らぬ私は チェックアウトをすませて言いました  さあ行きましょう   
彼女達は乗らないのかい?  
いいえ 私はひとりよ   

車を走らせながら 運転手はつぶやきました  不思議な話だ  I can't understand   そして事の次第を語ってくれたのです   
おやおや あの子達は 悪い男にひっかからず 無事に帰国できたかしら?   

さらに運転手さんは言いました  それにしても 飛行機に乗るのに 荷物を持たない人も初めてだね   
おっと まずい 話題を変えよう   バスは危険だから 乗るなと言われたんだけど ホントにそうなの?  
以前はそうだったけど 今は大丈夫だから 今度来たら乗ってごらんよ   ええ 是非そうするわ  乗りますとも!   

こうして空港で家族と合流して 私としては 少しも自分の旅らしくなかった 海外旅行を終えました  
ところでこのかん うちのダンナはどうしていたかって?  
何でも人まかせの彼は 1週間の滞在中 しゃべった英語はたったの4回!  そしてKTと私のバトルを 外野で手をたたいて 喜んでいたのでした  
これが一番腹が立つ!   

追伸  
KTの甥と姪は この後毎年夏休みにロサンゼルスへ行き 語学学校にかよって バスでどこへでも 行けるようになったそうです   

ビバリーヒルズの街並みの写真

ロサンゼルスの旅 終わり

 

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