35.沈まぬ太陽

「どうせ嘘ばかりだから」 と戦争ものの映画やテレビを見ようとしなかった父ではないけれど、私も “沈まぬ太陽” を観るつもりはなかったのですが、夫が 夫婦50割引 で奢ってくれると言うので行ってきました。原作は読んでいませんので、映画と事実との異なる点を私が知る範囲で挙げてみます。

その1。ボーナス闘争で組合がストを決行しようとしたら、ストをやる日に首相がヨーロッパから戻って来るので、飛行機が飛ばなくなったらマズイということで会社が折れます。 ストに入るのは日本発の便であって、帰国する飛行機は関係ありません。

その2。スチュワーデスの先輩が休みを取るので、後輩に仕事を代ってもらいます。 個人的に仕事を代ることはできません。病気などで急に休む人が出たら、スタンバイしている人の中からスケジューラー(スケジュールを組む担当) が代替要員を選ぶので、代わりが誰だかは知り得ません。

その3。整備の人達が飛行機が動き出した時に並んで手を振ります。 手を振る人達のすぐ後ろに建物があるから、場所が嘘。飛行機はバックができないので、作業車が誘導路まで飛行機を押して行きます。飛行機が自力で動ける所まできたら作業車を切り離して、作業車の運転手と歩いてついてきた整備の人達が並んで動き出す飛行機を見送ります。よって建物からは遠い場所になります。これは日本だけの習慣です。皆様もこの光景をご覧になられたら、飛行機の中から手を振って下さると彼等は嬉しいそうです。

さて123便、御巣鷹山…と出てくるのに 「この映画はフィクションであり特定の会社とは無関係云々」 の文字が白々しく、悪役・三浦友和のモデルは誰だ?と詮索したくなりますねぇ。(笑)
私は123便の機内の様子の部分で少し涙が出ました。あらためて亡くなられた520名の方々のご冥福をお祈りします。(大いなる参考…こうして史実は曲げられていく?)