16.勘違い

昔々アメリカからの帰りのフライトで、ファーストクラスに大物俳優と 2号さん が乗ってらしたんです。本妻さんとのバトルがメディアを賑わせていましたが、2号さんはそれはそれは美しく、お人形さんみたいな方でした。

その日私はエコノミーの前方 (個人旅客が中心) で働いていて、そこにはアメリカでお縄になって日本に 強制送還 される男性が乗っていました。当時世間を騒がせていた人だったのですが、今となっては誰だったか定かではありません。(^^ゞ

日本から迎えに来た警察官2人が一緒で、手錠をかけられているので目立たない席に座り、飛行機に乗るのは一番最初、降りるのは一番最後になります。食事用のナイフやフォークは当時からプラスチックでした。ご存知ですか? 手錠はされているけれど、逮捕状が執行されるのは 日本の領空 に入ってからなんですよ。

さて羽田空港に着いた時、前方の2箇所のドアにタラップがつけられ、私は2つ目のタラップの一番上でお客様をお見送りしようとドアの外へ出ると…
何と下には大勢の報道陣がカメラを構えていて、この私に 「あっち?(ファースト)」 か 「こっち?(エコノミー)」 かと身振りで聞くのです。私はてっきり大物俳優のカップルのことだと思い 「あっち」 と指差すと、彼等は ワー っと前方へ移動して行きましたが、しばらくすると全員が ワー っとこちらへ戻ってきたのです。どうやらお目当ては犯人さんらしかったです。(^^ゞ

彼等3人が飛行機を降りていく時、私は何と言ったでしょう?
「ご搭乗ありがとうございました?」、「お気をつけて?」、「お大事に?」 忘れました〜 (^^ゞ