7.ダイバート(代替着陸)マニラにて

香港へ行こうとした時のことです。今の大きくて綺麗な空港じゃなくて、空港の隣に九龍城なんかがあった昔の啓徳空港です。普通の時でさえ離着陸が難しい空港、そこが豪雨のために降りられなくて、全ての飛行機が近隣の国々へ行き先を変更しました。私が乗ったDC-8はマニラへ。さあ〜、グラウンド・スタッフは大変 予定外の自社機が来て仕事が増えた上、おまけに乗客のホテルを手配しなきゃならないのです。他社機も来たのでホテルの奪い合い? お客様のホテルの手配が済んでからやっと乗務員のホテル探し、でももうどこも満杯だったのです。

乗務員は二手に分けられました。パイロット達とパーサー、アシスタント・パーサー(女)、ジュニアのスチュワーデスが一組、別組が男性のアシスタント・パーサーとシニア・スチュワーデス、そして私の3人でした。私達が行った先は下町のボロボロのホテル。ドアの鍵はちゃんと閉まらず天井には人が通れそうな大きな穴が明き、壁にはヤモリが這いつくばっていました。(^^;ジープニィ(乗合自動車)

おまけに先輩と同室。でもこういう部屋だったから同室で良かったかな? アシスタント・パーサーに 「怖いよー」 と電話をしたら見に来てくれました。「ドアの前に椅子を置いておけば大丈夫だよ」 って励まされて寝ました。既に夜になっていましたから、夕食を食べに外へ出た記憶はありません。写真の車はジープニィという乗合自動車

実を言うと私、その日は着替えを持って来なかったのです。「着いてもどうせ寝るだけだしぃ」 と思ってオーバーナイト・バッグに洗面道具を入れただけ、ずるをして寝巻きすらありませんでした。先輩を前にしてみっともないったらありゃしない…(-.-)

それなのにパーサー達が泊まったホテルは、海の傍の大金持ちの別荘みたいな所だったんですって。
くやし〜ぃ!!!

この時同室だった先輩は、後にクアラルンプールの事故で殉職されました。。。