(1980年代)

1980年
(昭和55)

1979年    我が家の1年

          

    都内某署に転勤。銀座の顔作りに精を出し、
    マタニティドレス作りに精を出す。
          
    娘の誕生に期待が外れ、
    この子だけが頼りと希望をいだく。
          
    半年がかりで英語の大作を読み上げ、
     1日1冊のペースで図書館に通う。
          
    マージャン、パチンコで家庭をかえりみず、
    子育てに没頭、夫をかえりみず。

は、当然男の子が産まれるものと思っていました。後年、この葉書を目にしたのショックは・・・

1981年
(昭和56)

一、「文章上達の秘訣は、毎日文章を書くこと」
      「メモ魔のわりには、さっぱり・・・」

二、「立派な文章を作るには、名文を書きなぞること」
      「名文とは、志賀直哉の短編のことか」

三、「名文章を作るには、深代惇郎の天声人語を書き続ける
      こと」
      「結局は、根気の問題だったのか」

何か、分かったような分からないような禅問答をしている私のそばで、娘は妻の大きなお腹をさすりながら、弟か妹か迷っている
元旦の光景です。

 
1982年
(昭和57)

<行方不明>

 
1983年
(昭和58)

良い妻・悪い妻・普通の妻

   「仕事が嫌になった。やめたい・・・」
   「あなた、職場で何か辛いことでもあったの。気分転換に子供達と温泉にでも・・・」

   「仕事が嫌になった。やめたい・・・」
     「あっ、そう・・・    そんなことぐらいで嫌になるようなあなたに愛想がつきたわ。離婚しましょう。」

   「仕事が嫌になった。やめたい・・・」
   「一生のうち、仕事が嫌になることは、いくらでもあるわ。その内、何とかなるわよ。適当にやりなさい、あなた!」

長い 「人生」 に必ず交わされる夫と妻の会話・・・  
貴方の家庭ではどうですか、どうでしたか?

 
1984年
(昭和59)

2月某日      銀座の夕暮れ迫る路上にて、特別法犯を検挙。読売新聞夕刊に、「以前の慈善活動にヒント、募金集め小遣いに」 と掲載され、お互い、著名人に・・・

7月某日      派出所で夕食中、誘拐の訴出。現場には子供と日本刀が対照的に・・・   署長賞と始末書との境界を彷徨う。

9月某日      日曜日の明け方、自転車盗を3キロ追跡し、検挙。この男、自転車1台で長い刑務所暮し。哀れ・・・

11月某日      深夜の巡視中、何気なく通行人に声をかける。スラスラと本名を名乗り、指名手配と判明。「飛んで火に入る秋の虫」

とりあえず、1年の総決算を終り、コーヒーを飲みながら憩う
元日の朝

 
1985年
(昭和60)

<行方不明>

 
1986年
(昭和61)

某月某日、多重音声のカラーテレビを、清水の舞台から飛び降りる心境で購入す。

子供達が寝静まった夜、「刑事コロンボ」 を生の迫力で楽しむも、分かる単語が 「マイ・ワイフ」 だけ。たまりかねた女房が、「あなた、もういい加減にしなさい!」 と一喝す。そこで渋々と音声を切り換え、最後の30分間は、小池朝夫の 「うちのかみさんが・・・」 を聞き、めでたく一件落着

今年こそ、夢の中で英会話を、とコーヒーを飲みながら祈る
元日の朝

 

1987年
(昭和62)

一度はやってみたいポスト、しかし、なかなかなれないポスト。   研ぎ澄まされた感性を持つ婦警軍団10名を担当して早や5か月。   「係長、しっかりしてよね!」 と叱咤激励される毎日・・・

「私一人でさえ大変なのにねえ」 とほんの少し女房の手綱が緩む
元日の朝

 

1988年
(昭和63)

亭主    「立てばパチンコ、座れば麻雀、歩く姿は馬券買い」 を地でいく万年係長。10人の婦警軍団に率いられてどこへ行く・・・

女房   幼稚園送迎バスの時間を忘れる程ワープロに狂う。次に買うのはパソコン?

  小学2年生。図書館通いに精を出す。母親顔負けの文学少女ぶり。

息子   「スーパーヒーロー、メカ大百科」 に熱中。その豊富な知識に親はたじたじ

かくして威厳のない父親が、ひとり、ブレンドコーヒーを飲む元日の朝

追伸。
  1月5日放送の「警視庁潜入24時」をご覧ください。(
(テレビに出たのです)

  二言めには「うちのカミさんが・・・」 という我が亭主にコロンボ程の冴えはなし。(

1989年
(昭和64)

我輩はこの家の軒下に住みつく野良猫である

この家の主人は婦警担当をクビになり、古巣の警ら2係へ。“人間万事塞翁が馬”・・・    「最近顔色が良くなったネ」 と冷やかされている

彼の奥さんは、趣味のワープロに飽き足らずにとうとう就職し、ワープロ画面の裏で猛女ぶりを発揮中とか・・・

小学3年のお姉ちゃんはピアノの腕が奥さんを超え、学級委員としても辣腕をふるい、1年生の弟は、取り柄の茶目っ気で一家団欒の席を盛り立てている

我輩は狭い庭の芝生の上で、煮干しの他にもう一品ほしいと願いつつ・・・