フェルメール追っかけの旅
ドイツ編

2017.5実況中継  <チェコ編> 1.プラハ到着  2.プラハ城  3.プラハの夜  4.クトナー・ホラ  5.プラハ市内  <ドイツ編> 6.列車の旅  7.マイセン  8.ドレスデン  9.ツヴィンガー宮殿  10.ベルリン  11.絵画館  12.博物館島  13.ベルリンの壁  14.ベルリン出発  15.感想文


右上の絵はあとで説明するので置いといて、絵画館です。
一番のお目当てのフェルメールは、「真珠の首飾りの女」がお留守でした。係員に尋ねたら、「今はパリ、次はダブリンへ行って、その後はワシントン…」と英語で答えてくれました。でもこれは先年来日した折に観たからいいのです。くやしいのはドレスデンの「窓辺で手紙を読む女」を観られなかったこと! この1点のせいで私の「フェルメール踏破」は成らず・・・(泣)

絵画館(左) 紳士とワインを飲む女

ラ・トゥールの左の絵は、「聖イレネに介抱される聖セバスティアヌス」です。ラ・トゥールの絵は、ロウソクの光で手が透けて見えるのに感動して好きになりました。

ラ・トゥール、2点。右は「豆を食べる人々」 ルーブルにある「大工ヨセフ」(部分)

2016年にカラヴァッジョ展がありましたね。あの時はイタリアから11点の作品が来日しましたが、テレビで「アモルの勝利」も紹介され、是非見たいと思っていたので嬉しかったです。

ラファエロ「テラヌオーヴァのマドンナ」 カラヴァッジョ「アモルの勝利」 カラヴァッジョ(別人)

レンブラント、3点。右端の絵はレンブラント展に来ていましたが、レンブラントの工房の作品(弟子達)でレンブラント自身ではないそうです。

ルーベンス、3点。上野の国立西洋美術館(常設展)にもルーベンスが描いた子供の絵があります。中央の女性のモデルは奥さんでしょうか、他の絵の女性と似ています。

ブリューゲル一家の作品です。左は父のピーテル・ブリューゲル「ネーデルランドのことわざ」、この中にはオランダの80もの諺が描かれています。
ピーテル・ブリューゲル(長男)はピーテル・ブリューゲル(子)、ヤン・ブリューゲル(次男)はヤン・ブリューゲル(父)として表記されます。ヤン・ブリューゲルの息子も画家なんです。(参考:ウィーン編ブリュッセル編

ピーテル・ブリューゲル(父) 拡大 ピーテル・ブリューゲル(長男) 拡大 ヤン・ブリューゲル(次男)

ところで、美術館で男性が長い時間をかけて「ネーデルランドのことわざ」の前に立ち、ことわざの説明書きと絵を見比べていましたが、見終わるとソファに座って泣き出したのだそうです。よほど感激されたのでしょうか。諺の説明を一部ご紹介します。(こちら

ルーベンス ボッティチェリ  クラーナハ

2016年にクラーナハ展が開催され、私は行きませんでしたがテレビで見ました。右の二つの絵の女性は全裸ではなく、透き通ったものを被っています。下の絵は「若返りの泉」、泉の左の方には老女ばかりがいて、右の方は若返った女性達です。

 
    クラーナハ「若返りの泉」  拡大

さて、この頁の右上にあるクラーナハの絵です。拡大はこちらです。何とも不思議なグロテスクな絵です。右上の部分は中央の左下にあります。窓の向こうにお尻を突き出した人がオシッコをしています。お尻からオシッコが出るのね。それを漏斗で受け止め樽にためて、下ではそれを飲んでいる人がいます。その上には女性の格好をした怪物が、人間の手首を砕いています。拡大画像の方では、クリックすると部分的にさらに拡大されるので、じっくりご覧ください。気持ち悪くなっても責任は負えません。(^^ゞ
ちなみにクラーナハの名誉のために(?)付け加えると、この絵はBoschの「最後の審判」の模写らしいです。二つを並べたのはこちらです。


フェルメール追っかけの旅・ドイツ編
2017.5】 <チェコ編> 1.プラハ到着  2.プラハ城  3.プラハの夜  4.クトナー・ホラ  5.プラハ市内  <ドイツ編> 6.列車の旅  7.マイセン  8.ドレスデン  9.ツヴィンガー宮殿  10.ベルリン  11.絵画館  12.博物館島  13.ベルリンの壁  14.ベルリン出発  15.感想文