51.ストライキ

スイスの旅行記を書こうとして、初めてのスイス旅行のことを思い出しました。実は20代の時にチューリッヒからジュネーブまで1週間かけて旅したことがあるのですが、当時はパソコンもデジカメもなかったので、ホームページに旅行記は書いていません。一緒に旅したのはセミ同期の浅丘ルリ子さん(そっくりさん)、あの時は2週間の休みを取って、スイスの後にパリで1週間過ごしました。有休はひと月に連続で7日までしか取れず、月の終わりに1週間、翌月初めに1週間取れば2週間休めるという裏ワザを使ったのです。でも彼女と私が一緒に休めなければ意味がないので、OKが出るまでヒヤヒヤしていました。(^^ゞ

さて、我が社はスイスへは飛んでいないので、半額の運賃でルフトハンザ航空にお世話になりました。航空会社の社員同士、こういう優遇策があったのです。もっともダイナミックセイバーなどという安売り航空券がない時代の話なので、半額と言っても結構な値段だったと思います。

ところが出発当日は我が社の乗務員のストライキと重なってしまいました。羽田空港で出発を待っていると、管理職のチーフパーサーを集めてかろうじて飛べることになったフライトがあるらしく、黒い制服の一団がやってきました。知っている顔・顔・顔…、私達の上司です。慌てて柱の陰に隠れましたよ。お客様も気の毒でしたね。若いネェちゃんにサービスして貰えるかと期待していたら、オッサンばかりですもんね。当時はまだ女性のチーフパーサーはいなかったと思います。

ストライキと言えば、ストを始めた最初の頃一度だけ団結集会なるものに出席して、その時の姿が某雑誌にバッチリ出てしまいました! カメラマンがいることは知っていましたが、私は遠くの方にいたのでまさか写るとは思っていなかったのです。しかし、写真の手前の人達が顔を伏せているので、伏せなかった私の顔が出てしまったのね。顔を伏せもせず、ふてぶてしい態度で!(^^ゞ

ストは、何度も続くとストのためのストみたいに感じて、後半は反対票を投じていました。