33.白い滑走路

昔のテレビドラマ 「白い滑走路」 を見ました。1974年の放送ですから私は現役真っ只中、とぎれとぎれにしか見られなかったので懐かしいです。スチュワーデス役の松坂慶子さん、社会人とは思えぬ幼い言動に苦笑も出ますが、綺麗ですね〜 !!!!
山本陽子さん、和服姿の立ち居振る舞いの美しいこと! 田宮二郎氏の英語の素晴らしいこと!

撮影には会社が全面的に協力しています。機内風景は実機の時もあれば、モックアップ(訓練所の模擬座席) もあります。昼間なのに窓のシェードが全て降りていたり、エコノミーの客室後部のカーテンが閉まっていたらモックアップです。(笑)

内容をチェックしてみました。仕事の前の打ち合わせを ブリーフィング と言います。最初に客室乗務員だけで、その後パイロットと合流してブリーフィングを行います。この時の自己紹介で、テレビでは 「何番ラフト(海に不時着した際に使用するボート)の誰々でございます」 と言っていましたが、これは記憶と異なります。普通は 「L1の誰々です」 と担当するドアの番号だけを言っていました。勿論ラフトも担当が決められるので、3人いる(いた)パイロットの一人と同じラフトになる人は、彼に合図してお互いに会釈する程度だったと思います。ま、この辺は会社がチェックしたでしょうから、テレビが間違いだとは言えません。でもどうしても許せないことは、機長が 「あと45分で着陸」 というアナウンスをした後に、松坂慶子が和服に着替えるシーンがありました。あり得ない !!

社員もエキストラとして出演していて、美人の誉れ高かったセミ同期のK嬢も出たそうだけど、科白がないせいか見つけることはできませんでした。
そう言えば、会社の玄関で随分背の高い人がいるなぁと思ったら、それが田宮二郎氏でチラッと目が合いました。制服姿でドラマそのものの難しい顔をしていましたよ。カメラはなかったので一人でスタンバイ? それとも階段の上の方から撮影してた? じゃ私も写ってるんかしら? まさか!(^^ゞ