15.同期とセミ同期
同期は、同じクラスで勉強したクラスメート20人のことです。1期からクラス毎の通し番号で、100人同時に訓練所に入れば5クラスできますが、一緒の時期に訓練所にいた100人を
セミ同期
と言ってます。その時の会社の状況により、採用される人数は毎年異なります。一度に400人採用されても、訓練所の教室には限りがあるので時期をずらして訓練に入ります。この場合、合格したのは同じ日でも、入社の時期が違うとセミ同期にはなりません。
毎年の採用に人数の差がありますから、○○期と聞いただけで入社年が分かるというものではありません。100期と101期はセミ同期かも知れないし、1年の経験の差があるかも知れないので、ラインに出たら(飛び始めたら)、1期でも若い方が先輩になります。セミ同期と一緒に仕事をする場合、先輩とされた方はファーストクラスで優雅に仕事をし、片方は軍手をはめてエコノミーの
ギャレリーナ をやったりします。ですから 「1期違えば虫けら同然」、運命を左右するクラス分けは、私の時は入社試験の英語の点数でした。
実は何を隠そう、私は一番最初のクラスだったんですね。外国暮らしの経験のある人や大卒の英語の達者な人が多かったので、ついて行くのが大変でした!
入社前の研修で英語の主任教官の講演があり、「皆さんは “何時にここに着きましたか?” というのを、“When
did you arrive here?” とか思っていませんか? σ(・・?)、これは間違いです・・・はい、そこのあなた?」
と当てられて、“What time did you get here?”
とバッチリ答えた人も同じクラスにいましたよ。(^^ゞ
20人の同期の中で外国人と結婚した人は3人。クラスの中でただ一人高卒で最年少の
H
ちゃんは頑張り屋さんでした。彼女はアメリカ人の男性と結婚して米国に住んでいます。子育てと主婦業をこなしながらパートで働き、短大や大学に通いました。そして
CPA(Certified Public Accountant)、米国公認会計士
の合格証を手にしたのです! 彼女は同期の誇りです。
ちなみに 「アテンション・プリーズ」
は101期生の、「(旧)スチュワーデス物語」
は478期生の物語です。ただ期があるのも600期台までのことで、契約社員制度ができてからはなくなったようです。元JASと合併してからはなおさら、意味がなくなりました。今はどうやって先輩後輩を区別しているんでしょう?
某後輩が教えてくれました。2008年の3組というように、「何年の何組」
と呼んでいるそうです。2008年の場合は14組まであって、何回かに分けて入社しました。最初の方のクラスは去年夏の新卒募集で合格した人、中間に今年3月の既卒者募集に応募した卒業間際の新卒合格者、最後は同じく3月に受験した社会人合格者だそうです。だから14組の人は1組よりも年上だけれど、後輩なんですよ!
同期 は同じクラスの人で、セミ同期
は隣のクラスの人だけ? 同年入社の後輩(入社月が異なる)をセミ同期と言ってみたり、伝統はくずれているようです。ちょっと淋しいかな…